墓石の重さはどれくらい?種類別に徹底解説

墓石の重さをイメージしたイラスト

墓石の購入や設置を考える際、「どのくらいの重さなのだろう?」と疑問に思う方は多いでしょう。

実は墓石の重さはデザインや素材、大きさによって大きく異なります。重さを知ることは、運搬・設置費用や耐震対策を考えるうえでも非常に重要です。

特に地方の霊園や寺院では搬入経路の制限があるため、事前に正確な重量を把握しておくことがトラブル防止につながります。

この記事では、墓石の重さについて初心者にもわかりやすく徹底的に解説します。

目次

墓石の基本構造と重さの関係

墓石の基本パーツ

一般的な墓石は以下のパーツで構成されています。

  • 芝台(最下部の台座)
  • 中台(芝台の上に置かれる)
  • 竿石(最上部の縦長の石)
  • 付属品(香炉、花立、灯籠など)

これらが積み重なり、重さも比例して増していきます。例えば標準的な和型墓石は合計で約500~800kgになります。

パーツごとの重さ

パーツ名 重量の目安
芝台 約200~400kg
中台 約150~300kg
竿石 約100~250kg
付属品 約10~50kg

重さは使用する石材やサイズによって変わります。自宅の車庫に仮置きする予定の方は特に注意が必要です。

石材による重さの違い

御影石

最も一般的に使用される石材で、比重は約2.6~2.7です。

硬くて耐久性が高く、重厚感のある仕上がりになります。国産の庵治石や大島石は特に人気で、格式高い印象を与えます。

大理石

御影石よりも柔らかく、比重は約2.5です。

独特の模様や光沢が魅力ですが、耐久性はやや劣るためメンテナンスが必要です。デザイン性を重視する方におすすめです。

その他の石材

  • 安山岩:比重2.5~2.7。濃い色合いで重厚感があります。
  • 砂岩:比重2.2~2.4。軽量ですが、風化や汚れがつきやすいため注意が必要です。

石材選びでは「デザイン性か、耐久性か」の判断が求められます。

墓石の形状による重さの違い

和型墓石

最も伝統的な形で、日本の多くの霊園で見られます。三段構造のため重さも大きくなりやすく、標準的には約500kg~800kgです。

「どっしりとした存在感を求める方には和型墓石が最適」と言えるでしょう。

洋型墓石

横に広がった低めのデザインが特徴です。重量は約300kg~500kgと和型より軽量で、設置やメンテナンスも比較的容易です。

デザイン性と実用性を両立したい方に選ばれています。

オリジナルデザイン墓石

完全オーダーメイドのため重さもさまざまです。

重厚感を出す場合は1t近くなることもあり、設計段階で搬入方法や地盤補強について検討する必要があります。

墓石の設置と耐震対策

重さが設置に与える影響

重量が大きいほど安定性は高まりますが、地盤が弱い場所では沈下や傾きのリスクもあります。

近年は地震による倒壊事故も問題視されており、事前の地盤調査と基礎工事の有無を確認することが重要です。

耐震対策の方法

  • 耐震ゲルやパッドの使用:振動を吸収して倒壊リスクを軽減します。
  • 金具での固定:金属プレートやアンカーボルトで各パーツを接続します。
  • 基礎の補強:コンクリート基礎や杭を打ち、地震によるズレを防ぎます。

「万が一のためにどこまで対策するべきか?」と疑問を持つ方は、石材店に相談するとよいでしょう。

墓石の重さと運搬・設置費用

運搬費用の目安

墓石の重さによって運搬費用は変わります。クレーンや台車の使用も影響します。

  • 300kg以下:5万~10万円
  • 300~800kg:10万~20万円
  • 800kg以上:20万円以上

搬入経路に階段や狭い道がある場合は追加料金が発生することもあります。

設置費用の目安

設置作業も重さによって異なります。重いほど人手や機材が必要になります。

  • 和型墓石:10万~15万円
  • 洋型墓石:5万~10万円

「最初に予算と条件をしっかり打ち合わせしておくこと」が後のトラブル防止につながります。

まとめ

墓石の重さは形状や素材、サイズによって大きく異なります。

設置や運搬、耐震対策の計画を立てるためには事前の情報収集と専門家への相談が不可欠です。

「どのタイプが自分や家族に合うのか?」をよく考え、信頼できる石材店と相談しながら最適な墓石選びを進めてください。

この記事を書いた人

こんにちは、墓石博士と申します。墓石選びに悩む方のために、種類や価格、供養の知識まで幅広く解説。「お墓って難しそう…」そんなあなたの味方です!石のこと、供養のこと、墓石の世界を真面目に楽しくご案内します。

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